ADEPライセンスのIn-Houseで配布
ADEPライセンスはライセンス契約している社内に閉じた配布とする必要があります。
制限事項
ADEPのIn-Houseには以下のような制限事項があります。
配布範囲は社内のみ
Apple Developer Enterprise Programには「社内用Appのダウンロードを従業員にのみ限定するためのシステム、およびメンバーシップの資格情報やアセットを保護するためのシステムを構築していること」と記載があります。そのため、用意したHTTPSサーバに認証などを設けて、社内の人のみがアクセスできるように制限する必要があります。
配信の準備
In-House配信をする場合、アプリケーションをビルドしてHTTPSサーバに配置します。
- アプリをリリースビルド
- ビルドしたアプリのバイナリを保存
- バイナリをサーバにアップロード
- デバイスにインストール
アプリをリリースビルド
アプリのリリースビルドはiOSのビルドを参照してください。
ビルドしたアプリのバイナリを保存
ビルドしたアプリを、ホストするWebサーバにアップロードするバイナリとしてMac端末に保存します。
- XcodeでArchiveした後に表示されるウインドウでDistribute Appを選択
- Enterpriseを選択し、Nextを選択
- Include manifest for over-the-air installationにチェックを入れる
- over-the-airで配布する場合、アプリのipaファイル、小さいロゴ、大きいロゴのアドレスを指定
- URLのプロトコルはhttpsとする必要があります(httpは使えません)
- ここで指定する値は、manifest.plist生成時のインプットです
- 仮の情報を入力して、あとでmanifest.plistを編集してもよいです
- URLのプロトコルはhttpsとする必要があります(httpは使えません)
- 証明書とプロビジョニングプロファイルを選択
- Exportを選択しipaファイルを保存
マニフェストファイルなどをHTTPSサーバに配置
取得したファイル郡をHTTPSサーバ配下にホストします。
公開時は必ずベーシック認証などをかけて、ADEPでのアプリの配信を許可された人(社員、業務委託先社員)だけがアクセスできるように管理してください。
サーバには以下のようなHTMLファイル(ファイル名はindex.html)を作成してホストしてください。
url=
以降の値はマニフェストファイルの公開URLを指定してください。
<a href="itms-services://?action=download-manifest&url=https://your-bucket-url/manifest.plist">ダウンロード</a>
デバイスにアプリをインストール
In-Houseで配布するアプリケーションをダウンロードして起動します。 この手順は開発者チームではなく組織内のメンバーの説明です。
初回起動時にはインストールしたメンバーが証明書を信頼する必要があります。
デバイスのブラウザから、Webサーバにアクセスしindex.htmlを表示して、マニフェストファイルへのリンクをタップしてください。ポップアップが出てくるのでInstallを選択するとインストールが完了します。
アプリ初回起動の場合、ポップアップがでて起動できません。 起動できるようにするため、エンタープライズデベロッパを信頼してください。
- 設定アプリから「一般」>「プロファイルとデバイス管理」で、該当するエンタープライズデベロッパを選択
- 「XXXを信頼」という青い文字を選択
- ポップアップで信頼を選択
信頼を選択したあと、デバイスでアプリをタップすると起動できるようになります。